税の無駄、1700億円改善=会計検査院が効果試算
会計検査院は24日、税金の無駄遣いを指摘した過去の検査報告により、補助金が返還されるなどした結果、2007年度を中心に約1757億円の財務上の改善効果があったとする試算を公表した。
試算によると、02〜06年度の検査報告で是正を指摘した結果、制度改正などの見直しで、07年度中に改善されたものが約1499億円に上った。
このほか、07年度の検査報告で不正経理や補助金の過大支出を指摘した後、すぐに国庫へ返還されるなどしたものが約186億円。再発防止策が機能し、不必要な支出の抑制を見込んだものが約70億円あったとしている。
改善効果が最も大きかった事例では、補助金の交付を受けた公益法人の基金を見直し、資金需要の乏しい9基金の計約732億円が国庫に返納された。
時事ドットコム