ここまで雲海がどこまでも広がり、太陽が静かに昇る様子を
見ることができたのは初めてでした。
昨年夏に日本アルプス燕山荘から見た朝4:32の光景です。
当日朝の天気予報は雨や曇りといった芳しくない予報でしたが、
朝起きてみると澄んだ空気に包まれて快晴。この光景にあちら
こちらで静かな歓声と感嘆の溜息が聞こえます。
実はこのとき、私1人だけ種類の違う溜息をついていました。
自宅から持ってきた登山用のサンダルが片方無くなっており、
右足裸足のままでこの光景を見ていたのです(^^;
このとき、恐らく100人近い登山者が雲の向こうに昇るご来光を
見ていたと思いますが、私はこの写真を撮り終えると、彼らの
右足を薄暗い中チェックしていました。
どこかにきっと、私のサンダルを履いている人がいるって(笑)
太陽がほぼ昇り終わったときに、私は見つけました。
私のサンダルを堂々と履いていた初老の男性を。
「ち、ちょっと、すみません!」