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経営者の本棚

BOOK TITLE

菜根譚

著者
守屋 洋
出版
PHP研究所
個人的おすすめ度 
菜根譚

読んでいると、
現代の中国の人たちは、
随分昔と変わったんだなと思ってしまう。

ひとくくりにはできないけど。
そういう考え方も、戒めないといけないのだろうけど(笑)
とても、善い本でした。

 

 

 

_____________

 

以下、個人メモ

 

華美権勢に近づかないのは清廉な人物である。
だが、それに近づいても染まらない人物こそもっと清廉だと言える。
P21

 

平穏無事なときには万一の場合に備えることを忘れず、
いったん有事のさいには悠々たる態度で対処するように心がけなければならない。
P26

 

狭い小道を行くときには、一歩さがって人に道を譲ってやる。
おいしい物を食べるときには、三分をさいて人にも食べさせてやる。
こんな気持ちで人に接することが、すなわちもっとも安全な世渡りの
極意にほかならない。
P31

 

人に対して寛大であることは、人間学の基本なのかもしれない。
「寛なれば則ち衆を得」
P35

 

「天下に思い通りにならないことが、十のうち八、九はある」
人生に苦労が絶えないなら、苦労のなかに喜びを見出す生き方こそ、
最高なのかもしれない。
P76

 

常に喜びの気持ちをもって暮らすこと、これが幸福を呼びこむ道である。
常に人の心を傷つけないように心がけること、これが不幸を避ける方法である。
P87

 

天が冷遇して幸福を授けてくれなければ、わが徳を磨いて幸福をかちとるがよい。
天が苦役を課して肉体を苦しめてくるならわが心を楽にして苦痛をいやすがよい。
天が苦境に突き落として行く手をはばむならわが道を守って初志を貫徹するがよい。
これなら、天といえども、どうすることもできまい。
P107

 

自分の心をいつも満ち足りた状態にしておけば、
この世に、不平不満は存在しなくなる。
P114

 

人格は、包容力が高まるにつれて向上し、包容力は見識が深まるにつれて高まる。
人格を向上させようと思うなら、包容力を高め、包容力を高めようと思うなら
見識を深めなければならない。
P160

 

事業を発展させる基礎になるのは、その人の徳である。
基礎がぐらぐらしているのに、建物が堅固であったためしはない。
P173

 

学問は、三度の食事と同じようなもの、
誰にとっても欠かすことができない。たゆまず研鑽しよう。
P176

 

おだやかで冷静な心の持主には、自然に幸運が集まってくる。
P220

 

眼の前にあるすべてのことは、満足することを知っている者には理想の世界である。
P257

 

一つの立場、一つの価値観に固執するな、今現在の自分を絶対視するな、
より大きな立場に立って物事を視よ。
P292

 

あわただしいさなかにあっても、冷静にあたりを見回すだけの余裕があれば、
ずいぶんと心のいらいらを解消することができる。
暇でひっそりとしているときにも、情熱を燃やして事に当たれば、
またそこに捨てがたい魅力を見出すことができる。
P292

 

天地のあいだに存在するすべての物、人間関係のなかで起こるさまざまな感情、
社会のなかで起こるすべての出来事。これらはみな、一般の人から見れば、
それぞれに違って見える。だが、悟りの境地に達した人から見れば、すべて同じこと。
P320

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