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BOOK TITLE

脳は眠らない

著者
アンドレア・ロック 
出版
ランダムハウス講談社
個人的おすすめ度 
脳は眠らない

人は何のために夢を見るのか。
脳は眠っている間、何をしているのか。

 

数多の研究者たちが、夢について、
また、睡眠時の脳の働きについて研究してきた。
その過程と結果を解き明かしています。

 

眠っているときの脳は、その日体験したことを整理し、
生存に必要な情報を処理し、不必要なものを削除し、
今後の行動指針となるよう過去の記憶と統合しているのです。

 

そして、その活動の過程で夢が生まれる。
随分と読了するのに時間がかかってしまいましたが、
普段興味を持たない世界について書かれている本を読むことも、よいもんです。

 

 

___________________________

 

以下、引用

 

あなたの体が安全な状態で休んでいるとき、
脳は下界からの情報を処理する必要がないため、
新たな経験を記憶に統合するなど別の重要な任務に専念できる。
このオフライン状態で行われている作業が、起きているときの私たちの行動を導く役目をする。
13p

 

夢を伴う睡眠は、短期間に多くを学習し、哺乳類の生存確率を高めるのに役立つのだろう。
だから、人間の胎児の脳はほとんど一日中レム睡眠の状態にある。
新生児は一日16時間以上眠るが、その約半分がレム睡眠だ。
117p

 

脳が睡眠状態に入り、夢を見ているときは、
日中の体験をふるいにかけ、重要なものを選び出し、
長期記憶に蓄えられた膨大な過去の体験の中に組み込むにはうってつけの時間帯といえる。
126p

 

私の知り合いには趣味で楽器を演奏する科学者が何人もいるのだが、彼らがよくいうことがある。
難しい楽曲をマスターするには寝るのがいちばん。
まず一度練習して、二日ほどたってからもう一度やってみると、
その間まったく練習していなくても、突然弾けるようになるんだ〜
149p

 

神経回路網の構築が進み、より高度になるにつれて、
脳はその日の出来事と長期記憶の両方から材料を引き出し、
夜ごと新たなシナリオをつくるようになる。
こうして夢を見る人が、主要な役割を演じる、物語的な夢が織りなされるのである。
283p

 

夢の中ではネガティブな感情を抱くことが多いのは、世界中の人々に共通する現象だが、
それはおそらく人間以外の動物にも見られる遺伝的にプログラミングされた夢の内容によるものだろう。
つまり、生存に必要な「闘うか逃げるか」の行動を夢の中でリハーサルしているからだと考えられる。
283

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