日本銀行金融機構局では、国内銀行および信用金庫における約定時の
貸出金利の集計・把握を目的として、「貸出約定平均金利の推移」という
月次資料を作成し、公表しています。
本資料にはいくつかの集計の単位がありますが、今回は国内銀行で当月中に実行された新規の貸出で、
全ての約定期間(長期、短期、当貸)を含む金利の指標の推移を確認します。
まず、本資料の収録が開始されたのはバブル崩壊後の1993年10月。
指標は「4.043%」となっています。もちろん直近の約30年間では最高値です。
その後なだらかに金利は下がり、1999年〜2000年のゼロ金利政策時(1999年12月)は「1.822%」。
2013年には黒田総裁のもと「量的、質的金融緩和」が開始(黒田バズーカとも呼ばれる
景気刺激策をおこなった)された時(2013年6月)は「0.950%」をつけています。
そして近年では、マイナス金利政策が打ち出された年の2016年3月は「0.690%」。
最新(記事作成日時点)2020年2月は「0.637%」となっています。
歴史的低金利の時代であることは間違いなく、今後コロナウィルス感染症の収束後も事業継続に資金調達は欠かせません。
より良い条件で借入できるよう取引金融機関との関係強化を図りましょう。