いつか読まなければならない、
そう思ってようやく手にした本です。
期待に違わず、面白かったです。
いや、勉強になりました。
小説は、あまり線を引いたりしないのですが、
あちらこちらに黄色のマーカーが(笑)
もう一度読みたいって、
思いながらなかなかもう一度読まない本たち。
これは、実現するかも。。。
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以下、個人メモ
治憲にも、広間のそういう空気は敏感に伝わった。(希望がないからだ……)
治憲はそう思った。希望とは目標である。何のための勤倹節約なのか、
藩士はまだその目標をつかみきっていない。
(私が悪い。私がきちんと目標を示し得ていないからだ)
治憲はそう思う。しらけている藩士に責任はない。
しらけさせた責任はすべて藩主の私にあるのだ、と治憲は自分を責める。
241p