あの頃、福島で、本書に書いてあるようなことが起こっていたことを
何人の日本人が知っているのだろうか。
私もこの本を読むまでは、何もわかっていなかった。
あの場所で、死と隣り合わせになりながら、
日本が3分割されることを未然に防ごうと
決死の状態で闘った人たちのこと。
読んでもらいたい。
全ての日本人に。
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以下、引用
それは、吉田にとって極限の場面だった。
こいつなら一緒に死んでくれる、
こいつも死んでくれるだろう、と
それぞれの顔を吉田は思い浮かべていた。
253p
私は、振り返りませんでした。
神聖な雰囲気ですから、その円卓に座っている50人ほどは、
もう死に装束で腹を切ろうとしてる人達ですから、
振り返るなんて、そんな失礼なことはできませんでした。
275p