面白かった!
スッキリした!
考えさせられた!
やっぱり、旅は好きだと感じ、
旅に行きたくなった(笑)
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ツェリンはお祭りがはじまるまでの時間、ゆっくりといろんな話をしてくれた。
欲は尽きないものであること。たとえば、よりよい異性を追い求める人は、
何人の異性をモノにしても、そのきもちには終わりがないこと。
それは、愛ではなく、欲でしかないこと。
たとえば、お金がほしい人は、どんなにお金を持つようになっても、
もっとほしくなること。際限のない欲に心をうばわれていると、
それに気づかず生きてしまうこと。
P98-99
1日2回、『自分の人生』について考えてみてください。
長い時間でなくていいんです。朝起きたときとか、夜寝る前とか、
ちょっとの時間で大丈夫です。
『自分にとって、よく生きる』とはなにか。
『あなたの本当の成功』とはなにか。毎日考えてみてください。それだけです。
P99
そもそも自分の望む幸せとはなんだったのか。
生きる指針を、自分のなかに持ち合わせていないのだから、
進む先に迷うのは当たり前のことだった。
目的地がわからないのに、そこに行けるわけがないだろう。
わたしはどこに向かって生きていきたいのか。
それを考えるのはいまからでも遅くないと、ツェリンは教えてくれた。
この日を境に、わたしは自分の人生の行き先を思うようになった。
P101
わたしは、すでに、すべてを持っていて、幸せだったのだ。
こんなにも遠くに来るまでわからなかった。言葉のうえでは「きっと自分は恵まれ
ている、きっと自分は幸せなハズだ」と思っていたが、それでも何かが足りないと
思い続けてきた。足りないのは、外の何かではなく、「自分」だったのだ。コルラ
をしながら誓ったこと、それは「これからはたいせつなものを、
たいせつにして生きていく」。
P119
困難な状況で生まれ育っているからと諦めるのではなく、それを受け入れて、
いかにして希望を生み出すのか、どう生き抜いていくのか。
恵まれている人々、ちがう立場の人々を羨んだり、憎んだりするのではなく、
自分自身がどのように日々を生きていくかが重要なのだと、彼らは教えてくれた。
P138
なりたいものを思い描く自由がある。努力し続けられる自由もある。
希望は与えられるものではなく、自らが生み出せるものだと教えてくれた。
またひとつ、こころに強く美しいものを分けてもらえた。
P150