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経営者の本棚

BOOK TITLE

戦略プロフェッショナル

著者
三枝 匡
出版
日経ビジネス人文庫
個人的おすすめ度 
戦略プロフェッショナル

戦略をもって実行していくための大切さを学べます。

具体的な戦略の立て方もイメージしやすく、
外国人が書いた経営書よりとても読みやすいということが
個人的になによりも惹かれます(笑)

 

ところどころで、日本企業の弱さを憂いている箇所があります。
このあたりは、著者の実体験が、強い思いが、現れているのだと思います。

 

 

 

___________

 

以下、個人メモ

 

つまり局地戦争に持ち込むということです.事業の絞りです。経営戦略論でセグメンテーションと呼んでいるやつです。 社長、こんなこと言うのもおこがましいのですが、ビジネスはどんな小さなセグメントでもいいから、その分野でナンバーワンになるのが勝利のコツのようです。
P28-29

 

競争相手の存在を忘れるなと言えば、そんなことは当たり前だと思うだろうが、実際にいつも競争相手のことを考えながら仕事をしている人々は、驚くほど少ない。
P97

 

カンは本来、経験の蓄積から出てくるものだが、しかし筋道を立てて考えるやり方(プランニング)を繰り返すことでカンの体得が加速され、ただ経験に頼るだけの人よりもはるかにカンの冴えた経営者ができあがるのである。
P171

 

事業戦略はその会社の組織能力に見合ったものでなければならない。
P218

 

何となく、市場を2×2の四コマ、2×3の六コマに分類した程度では、あまりにも単純すぎて本当に実用性があるかと疑われる人がいるかもしれない。しかし、それは間違っている。戦略はシンプルなほど強力である。
P265

 

セグメンテーションは、コンセプト(概念)レベルで戦略的に組み立てるだけでなく、さらに、各地区別、営業マン別に当てはめ、彼らの行動や実績の把握を同じ考え方の下で行わなければ、現実的には実用に使えない。つまり戦略性と実戦が両立しないと、セグメンテーションは格好だけつけている企画担当者やコンサルタントの屁理屈に終わってしまうのである。
P270

 

良い「戦略」を立てることは、事業の成功には不可欠である。しかし、プランを立てただけでは、何も実現しない。強い「リーダーシップ」と結びつかなければ、戦略自体が無力になるのである。
P301

 

そんなことは当たり前と思うだろうが、これを両立させるのは意外に簡単ではない。というのは、面白いことに、一般的に人間臭いスタイルの経営者というのは、戦略的な思考を嫌う、あるいはそれを苦手に感じる傾向があるように思われる。  しかし逆も言える。つまり、戦略重視の人は、どちらかと言うと、人間的にクールと言うか、人に対して冷たくなることができる、あるいは少なくともそのように見られがちだということである。
P302

 

日本のビジネスマンの多くはいま、熱くなることを忘れている。「論理性」と「熱き心」の結合、それがいま日本のビジネスマンにもっとも求められていることではないか。それなくして、本書で言う「戦略的経営者」への道を見いだすことはできないと思う。
P323

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