『上京物語』
喜多川 泰
ディスカバー
父親が息子の祐輔に贈る
祐介のものがたり。
大きくなってから人生を諦めないために、
続けていきたい3つのこと。
そして、人生を充実したものにするために、
本を沢山読むということ。
読みやすく、愛情深く、よい本でした!!
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いいかい、祐輔。まずこれだけは忘れてはいけない。
幸せの基準は、自分自身が決めるものだ。他人との比較の中に自分の人生をうずめ
て、他人の持っているものを「自分も」と買い求める人生は、たとえそれらすべてを
手に入れたとしても、絶対に幸せを感じることはできないんだよ。
むしろ自分の人生をつまらない、苦痛に満ちた、不幸なものにしていくことになる。
136p
おまえが本当に成功を手に入れたいと考えているのなら、どんなに面倒であろうと
も、頭を鍛え続けることを放棄してはいけない。それを手放してしまったときからお
まえの人生は、守ってもらうために支配される側になってしまうからだ。
一生自分の好きなことをやって生きてゆく強さが欲しければ、人間の持つ一番の武器
である頭を鍛え続けなければならないんだ。181p
おまえはもしかしたら、
「心の中からあらゆる消極的な考え方を捨てろと言われて、できる人なんかいるの
か?」と思うかもしれない。しかし、前向きな生き方をしたいと心から願う人は、そう
できるようになる。185p
「筋トレ」を続ければ誰もがきれいに割れた腹筋を手にできるように、「心トレ」に
よって、心を強く、明るく、美しくすることは、すべての人ができることなんだよ。
187p
①「時間」を投資する
②頭を鍛える
③心を鍛える
これらを継続するだけで、これまでに挙げた三つの常識とは違う世界で生きることが
できるんだ。190p
すべてが思いどおりにいく人生なんて、何の感動も感謝もない。そんな人生では、い
くら多くのものを手に入れようとも幸せを感じることなんてできない。
父さんはこう考えている。
思うようにいかない出来事は、何もなけれぽ退屈な人生に、退屈しのぎのための道具
なんだってね。わかるかい?210p