『アルゴリズム革命の衝撃』
櫛田 健児
朝日新聞出版
自分の知らない世界で起こっていることを
知るということは、とてもよいことですね。
3年後の2020年に3年前の2017年を懐かしむ。
そんな時代だったんだなって。
20年前に100年前を懐かしんだような変化の度合いと同じかもしれない。
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シリコンバレーの人材は非常に層が厚く、さまざまな役割のスペシャリストが揃っている。たとえば、企業としての体をなしていないスタートアップを一人前に育て上げる部分だけに特化したプロが大勢いる。会社が軌道に乗り、自分の役割が済んだら、次の会社に移動する。同じフェーズの何十、何百という案件にかかわるので経験値が違一つし、ストックオプションを持っているので、その一つちの何社か成功すれば、億万長者になることができる。
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働き盛りの30代や40代のグーグルの社員が知恵を振り絞り、猛烈な努力をして検索結果を0コンマ1秒短縮しようとしている一方で、普段は「5分で行けるところを毎朝1時間かけて子どもの送り迎えをするのはどう考えてもおかしい。それが本気で子どもの送り迎えにも使えるような自動運転を生み出そうというモチベーションとなる。104p