『致知12月号』
致知出版社
この世には、すごい行があるのですね。
彼らは、何を目的として行を行うのか。
なんだか畏敬の念が生まれました。
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自分の精神レベルを上げるためには自分の体を犠牲にしなければならない。
それが行というものです。楽をして精神レベルが上がるものならそれに越したことはありませんが、
レベルが上がるのに見合うだけの苦しみを自ら体験していかなければ、
人間は一歩も成長しないのです。
31p
千日回峰行にしても十二年籠山行にしても、
決してその独特の体験そのものに意味があるわけではなくて、
逆にその一瞬一瞬をどのように生きるかということが一番大切です。
32p
「悟りとは失って初めて気づく大事な事柄を、失う前に知ることである」
と喝破された方がいらっしゃる。
お互いに、かけがえのないいのちをいただいて、多くの人たちとの出会いに恵まれて、
毎日生かされている。
この事の貴さに気がつき感謝して生きる日日こそ、まさに「日日是れ好日」である。
116p