『なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?』
吉田 典生
日本実業出版社
なんやかんやを理由に、
本を読むペースが落ちた、かな?
たくさん、本を読んで、
もっと、喜ばれていかないと。
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以下、引用
「頑張るからこそ成長する」という、まず頑張ることありきの考え方です。
これは一面では正しくて、自分を磨くために相応の努力が大切であることは、
言うまでもありません。
でも、あまりにも当然すぎる努力の大切さの前に、
もう一つの大事な人間の真実か隠されてはいないでしょうか。
それは、もともと報われるだけの素養を持っているから、
頑張る気になる人がいる、ということです。
逆の面から見ると、報われるイメージを持てない人もいて、
だからそういう人は頑張る気になりにくい、ということです。
21p
「できる人」が持つ仕事のゴールに対する考え方。
その背景には、困難な課題を乗り越えたからこそ、自分は成長したのだという思いがあります。
しかし、その困難さのレベルというのは、絶対的なものではなく相対的なものです。
できる自分にとっての難易度を、そのまま「できない人」に当てはめても、
思うように動機づけることはできません。39p
もっと謙虚になって、「できない人」の反応をコミュニケーションの手引きとするべきです。
わかりやすいか否かは、「できる人」が決めるのではなく、
「できない人」が決めるものです。81p
人間は受け取る準備ができたぶんだけ、また、受け取る準備ができている内容だけ、
自分の中に取り込むことができます。
伝える側の願望で量を増やしても、一度に伝えられることには限界があります。
103p
自分の感情をマネジメントする鍵は、このレッテルを取り除くことに他なリません。
それを実現させるのは、「すべての人に内在する可能性を受容する自分」です。
相手の「できない事実」を客観的に特定することと、
「できない存在」であるという思い込みを外すこと。
この両方が、「できる人を育てる人」には求められます。196p