『資金繰り完全マニュアル』
すばる舎
川北 英貴
経営者オススメ度 ★★★★☆
会社の黒字率は、適時に記帳を行い、
月次決算を行っている。
資金繰り表を作成している。
このような会社と、
どんぶり勘定で記帳など税理士任せだ。
社長のお金と会社のお金の区別などない。
このような会社では、業績が異なってきます。
経営者向けの本です。
専門家にしてみれば、至極当然のことが書かれていますが、
資金繰りに関する本は、一度手に取っていただきたい。
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以下、引用。
資金繰りを良くするためには、まず赤字をどうやって黒字にするかを考えることだ。
資金繰りがわからない経営者は、目の前のお金をどう増やすかばかり考える。
しかし、いくら資金調達できても、赤字が改善されなければすぐに資金が減ってしまう。
まずは、赤字をどう黒字にするか考えることが必要なのだ。47p
経常収支が通常は毎月プラスで、設備収支がゼロ、つまり設備投資や売却がないとする。
この場合、経常収支のプラスの範囲で財務収支がマイナス、
つまり融資の返済を行なっていれば、全体の資金はまわる。借入金もどんどん減っていく。
しかし、そのような中小企業は日本にほとんどない。
経常収支がプラスでもそれ以上に財務収支がマイナス(つまり返済が多くある)で、
現金預金が減少していくため、さらに新たな融資を受けて現金預金残高を回復させる、
そのような資金繰りをしている中小企業がほとんどだ。92p
◎試算表をつくっていない。あっても3カ月以上遅れている。
◎経営計画をつくっていない。
◎資金繰り表をつくって資金繰り管理を行なっていない。
◎決算書や試算表、資金繰り表の見方をわかっていない。
◎決算書や試算表、資金繰り表の重要性を認識していない。
こういう会社は、必ず資金繰りが厳しくなるといってもいい。118p