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BOOK TITLE

槍ヶ岳開山

著者
槍ヶ岳開山

『槍ヶ岳開山』

新田次郎

文春文庫

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昨年の夏に槍ヶ岳に登り、

思いのほか、読破に時間がかかりました(笑)

いや、でも、味わいのある小説でした。

開山の物語というよりも、

修行僧・播隆の生きざまですね。

松本駅にその銅像を観ました。

 

______________

 

 

 

「あいつァ槍ヶ岳だ」

与吉が五郎四郎にそう教えてやっているのを聞きながら播隆は、槍ヶ岳の鋭峰に

見入っていた。槍ヶ岳は群山を圧して高く、けわしく見えた。その黒い肌のどこ

にも雪をとどめてはいなかった。それは天を支える柱にも見え、天に突き出して

いる鉾先にも見えた。そこに見えるかぎりのどの山とも、彼の記憶にある如何な

る山とも違って、神秘的な岩峰を持った山であった。とても登れそうにもなくけ

わしく見えていながら、登れないとあきらめきれないものを持っていた。

美しい山という感じよりも、近づきがたいほど遠く高いところにある峰に見えた。

134p

「山を登ることは人聞が一心不乱になれることです。一心不乱になって念仏が唱え

られる場所が登山なのです。悟りに近づくことのできるところなのです。悟りとは

なにごとにも心が動かされなくなることです。死をおそれなくなることです。

われわれは凶年の山をまだまだ登らねばならないでしょう、一心不乱に登ること

です、けっして、凶年に負けてはいけません、登るのです」

352p

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